我が国において、ファーストエイド教育は盛んにおこなわれています。
しかしそれらを受講したからと言って、現場で実践に役立つかというとそうではないのが現実です。

なぜでしょうか。

多くの教育では、ファーストエイドの「知識と手技」を教えています。例えば、「低血糖だったら」糖分補給の方法などです。
しかし、「低血糖だったら」の教え方が問題なのです。
経験のあるドクターが側にいたら、傷病名がある程度分かることもあるでしょう。

しかし、そいういうケースは非常にまれです。仮にドクターがいたとしても、検査のできない院外で判断できる内容は限られています。
そのようば場面では、傷病者の状態を認識して、評価し、優先順位を考えファーストエイドに結び付ける「判断」が皆様に求められます。
その判断力を付けるのが本コースの目的です
その判断力こそ、アドバンスド ファーストエイドに求められ、かつ現場で必要とされている事項です。

ウィルダネス エマージェンシー ケア  野外救命 コース内容

 

アウトドアレジャーが盛んで、国土に医療僻地を多く抱えるアメリカでは、すぐには医療機関にかかることができない場合に必要とされる高度な応急処置講習として野外救急法が確立しています。

このコースは、アメリカ合衆国やカナダで発展した野外救急法を日本の事情に合わせて実施され、実際に自然の中で様々な傷病者対応を体験します。
その中で、重要なことは優先順位の判断です。このコースでは、その判断力を身に着けることを目標にします。
本コースは、医師監修のもとでプログラム化されています。

< ベーシックコース >
・医療者レベルの心停止傷病者評価
・非心停止傷病者評価
(呼吸障害、循環障害、神経障害のうち、代償性の症例)
・呼吸管理
・循環の安定化
・神経障害の保護の評価
・観察・経過記録の書き方と報告
・症例別症例体験ワーク
・自然環境(山 森林)の中での傷病者対応訓練
・自然環境(海、河川)の中での傷病者対応訓練
※オプション設定。海、河川での傷病者対応をメインにしたコースも実施しています。

< アドバンスコース >
・傷病者評価(悪化の予測)
(代償を伴わない生命的危機兆候  心原生頻脈徐脈、神経原性ショック等)
・初期トリアージ
・初期トリアージから1次評価への体系的アプローチ
(BLS評価→初期評価→1次評価の迅速な実施と判断)
・観察機材の使用
・複数人の傷病者対応
・捜索体験
・評価を通した傷病者対応 自然環境の中での総合シミュレーション
・夜間の傷病者対応

< 野外BLSコース>
・野外環境下でのBLSトレーニングコース
・山岳地域、海辺など実際の野外で質の高いBLS実施訓練
・野外での心停止評価とその継続のディスカッション

< ※ 夜間オプション>
ウィルダネス エマージェンシー ケア(野外救命)及び、野外BLSコースにおいて
暗闇の中での傷病者評価から対応を行う、夜間オプションの設定です。
アドバンス取得の場合は参加必須です。

夜間オプションのコースは、実際の環境が整うコースで設定いたします。

公募スケジュールはこちら

受講対象 災害救護従事者、アウトドアガイド・ライフガード・スポーツトレーナー・業務上管理責任のある方 など
ファーストエイドにご興味のある方
受講条件 【全般】
本コースでは、ファーストエイドの手技の伝達はございません。
現在は必須としておりませんが、心肺蘇生の講習、AHA-ハートセーバーファーストエイドなどを予め受講頂くことをお勧めいたします。【アドバンスコース】
受講にあたり有効期限内の野外救命ベーシック資格を有していることが必要です。
また、過去に夜間オプションの受講歴が必要です。【野外BLS】
受講条件はございません。【夜間オプション】
野外救命ベーシックを過去に受講していることが必要です。
標準料金 ベーシック   14,800円
アドバンス   18,800円
夜間BLS    3,800円
夜間オプション 2,000円
標準時間 ベーシック 8時間 ※夜間オプション 2時間
アドバンス 8時間
夜間BLS  2時間
夜間オプション 2時間
最低催行人数 2名
最高催行人数 12名【会場により変動あり】
認定カード
修了証 等
EMR財団 ウィルダネス エマージェンシー ケア 資格証
持ち物 ・汚れてもいい、肌の露出を避けた服装
・防寒、又は暑さ対策物品
・筆記用具
・昼食
・十分な量の飲料
・普段使っているファーストエイドキット(情報共有の為で、必須ではございません。)
出張・依頼講習 日本全国に可能   コチラからお問合せ下さい