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心停止の判断基準 概要(医療者向け)

心停止の判断基準 概要(市民向け)の記事で、心停止の判断はちょっとわかったにゃ。

☑ 反応がないか判断に迷う
☑ 普段通りの呼吸がないか、判断に迷う
(一般社団法人日本蘇生協議会 蘇生ガイドライン2020 市民用BLSアルゴリズムから引用)

この2つだったにゃ。

これで、くろまるも、救急の仲間入りにゃ。

バカ。
どうやったら、それだけで救急の仲間入りができるのよ。

まあまあ。
医療者であっても、基本的な考え方は一緒だよ。
反応がなくて、普段通りの呼吸がなければ、心停止の疑いがかなり強くなるね。

その原則は、理解しておく必要があるね。

そうにゃ。
救急に、必ず、必須な、必要項目にゃ。
それが理解できれば、全てOKにゃ。

うん。
同じ単語が並んでるけど、間違いではないか、、、。

ただ、あくまで、理解が必要と言っただけで、「それだけで良い」とは言ってないからね。

にゃ。
いつも、流し気味でさらっと怒られるにゃ。

じゃ医療者として、心停止の判断で、他に評価したいことは?

脈、、、、、、かにゃ?

あれ?
くろまる君、珍しく正解ね。

どや!
これで、救急の仲間入りにゃ。
ぴぴちゃん、どうにゃ?
時にはやる男にゃ。
尊敬してもいいにゃ?

あら。
脈、、、、、、「かにゃ?」とか言ってたのに、なにそれ。

まあいいわ。
たまには、褒めてあげてもいいよ。

だから、ちゅーるおごってね♡

お、おいしいごはんゲットね!

次に心停止の判断のために、脈はどこで触診する?

肉球のちょっと体に近いところ、、、、、、、かにゃ?

間違いね。

はっずれ~。
間違えたから、ちゅーるもう1個おごりね♡

(「正解でも、間違っても、奢るシステム」稼働中にゃ。)

猫は、胸に手を当ててなんて表現があるね。
まあ詳細は、獣医さんに聞いた方が確実かな。

それはおいて、人の場合は、頸動脈で触診だね。
この話題は、別記事で。

医療者の心停止の判断には、脈拍の触知も実施


医療者の心停止の判断基準では、脈拍の触知も実施します。

【心停止の判断基準】
☑ 反応がない
☑ 正常な呼吸がないか死線期呼吸
☑ 脈が触れない
  (小児・乳児は脈が触れていても心停止として扱う場合あり。詳細はこちらの記事で)


つまり医療者であれば、反応、呼吸、脈の3つを総合的に評価して、判断することが求められているという事だね。
(一般社団法人 日本蘇生協議会 蘇生ガイドライン2020 心停止の判断)

なんで市民は脈の触知をやらなくてもいいにゃ?

弱っている傷病者に対する脈拍の触知は、医療者であっても難しいんだ。
まして、専門教育を受けていない市民が脈を触知しようとすると、混乱を招くことが容易に想像できるよね。

例えば、30代男性が、反応がなく、1回呼吸をしたら数秒呼吸が止まって、また呼吸を繰り返す人がいたとするね。
脈を触知したら、何とか触れるような気がしたとする。

みんなならどうする?

そのまま寝かしておくにゃ。

市民の心停止判断基準だと、反応がなく、正常な呼吸がないから、心肺蘇生開始ですよね。

でも、脈が触れてるにゃ?

そうよね。
それが本当だったら、迷います。

そう。
そういう迷いが、生まれるんだ。

結果、何も手が出せない時間が過ぎていき、心停止を見逃して死亡に至る事例が多数ある。

だから、市民には脈の触知を教えてないということかにゃ。

そういうこと。

でもこれは、医療者であっても、同じことが言えるんだけどね。
医療者であっても脈を触知することが難しい事がわかっている。
つまり、医療者でも迷いを生みやすいという事だね。

じゃ、どう判断すればいいんですか?

まず、心停止傷病者に手が出せないことを防ぐために、ガイドラインでは判断の時間に制限を設けているんだ。

呼吸と脈の確認は、同時に10秒以内で実施すると書かれているよ。

難しそうにゃ。

そうだね。

心肺蘇生開始の判断は案外難しく、時には勇気が必要だ。

でも反応がなく、正常な呼吸がなく、脈が「確実に」触れなければ心停止とみなして、心肺蘇生開始しなければいけない。

さっきの30歳男性の例だと、どう判断すればいいんですか?

ポイントは、脈が「確実に」触れるか、だよ。
さっきの30歳男性の例だと、「何となく脈が触れる気がする」だったね。

反応がなく、呼吸が普段通りでなく、脈が「確実」には触れない。

という事は?

心停止と判断して、心肺蘇生開始。
すぐ胸を押すにゃ!

そういうこと。

分かったにゃ!
でも、とはいえ、まだ不安にゃ。
反応も、呼吸も、脈も、その評価基準を、もっと詳しく知りたいにゃ。

じゃ、その解説を次の記事で見ていきましょ!
心停止の判断基準 反応の評価

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